母親は「役割」
あまり括りを大きくすると
また怒られてしまうと思うんですけど
母親というものを生き方だと思っている男性
結構いますよね。
出産して、たしかに女性は母親になります。
ただ、それはあくまで家族という集団の、母親という役割が増えるということです。
役割とは、社会で生活する上での自分の立ち位置や、つながりのこと。
これは、人が生活するうえで複数持っていることが多いです。
例えば、子供がいる既婚男性は、夫、父親といった家庭内の役割から、仕事でのポストなど、社会的役割などがあります。
これは多くは自分で選択し、そしてその役割を遂行していきます。
上にも記したように、父親というのも役割です。
母親というのも役割です。しかし母親というのは子どもとの関係性です。
生き方というのは、その人のアイデンティティーであり、嗜好や性格です。
温厚で、早起きが好きな、30歳の男性。
そういった要素が生き方に関わってきますよね。
ここで、役割と生き方は違うとわかるはずです。
しかし、子どもが小さい時はとくに、母親が24時間必要があれば子どものために対応する事が多いです。
そんな妻を見て、母親になったのだから、24時間母親だ、と無意識に思い込んではいないでしょうか。
では、会社で部長の男性は、24時間部長でしょうか。
きっと違いますよね。
家に帰ってきて、子どもと遊んでいる間は父親でしょう。
子どもが寝て、妻と今日の出来事を話している時は夫ですよね。
母親だってそういう一時的な役割に過ぎないのです。
しかし、世の中は24時間母親であることがさも当たり前のようになってはいないでしょうか。
私が女性なので女性の話ばかりになってしまいましたが
逆に、女性が男性に対して父親を生き方として要求する場合もありますね。
もちろん、そういう女性も、
自分が母親という役割でいっぱいいっぱいになって、24時間母親をしているから、役割と生き方の境が曖昧になっているんだと思います。
「私が24時間母親なんだから、あなたも24時間父親でいなさいよ。」
というのは気張りすぎだな、と思うんです。
ずっと母親じゃなくていいし、父親じゃないパートナーも、大切なパートナーに違いありません。別人なんかじゃないです。
そこを受け入れるところが、女性の場合は1番重要かなと思います。
母親、父親というのは、あくまで家族という集団の役割です。
生き方ではありません。
そこを曖昧にしていたら、子どもが巣立った時、どう生きたらいいか分からなくなるんじゃないかと思うんです。
大切なパートナーと、どう接していいかわからなくなると思うんです。
ずっと先のことではなく、今の関係性を見直してみませんか。