割れたコップを直したかったわたし。

人に読んでもらう文章なので、いつもは下書きをしたり、書き直したりするのですが

今日はお酒を飲んだ勢いで、少しだけ感情的な文章を書く事をお許しください。

 

「1ヶ月」という期間

まず、Twitterを見てないという方に、私の今だ癒えぬ古傷が疼かない程度にアッサリと説明しますと

夫が今流行りのw不倫とやらに興じていた。

もちろんw不倫のwは決して草などではない。

この辺の詳細は本当にしんどいし、警察沙汰になったり精神科にドナドナされたりしたので、割愛。

 

そして、発覚してから離婚を決めて別居するに至るまで

約1ヶ月程度。

それが長いのか、短いのかはわからないが、その1ヶ月の話をしたい。

 

 

案外自分は脆かった

 

発覚して、私がまずとった選択は

「離婚せずにやっていく」

という事だった。今考えれば冷静なつもりで、全く冷静さを欠いていたのかもしれないが、その時はまさに

 

・そんなことをされても夫を愛してる

・娘もまだ小さい。父親を失わせるわけにはいかない

・その女から夫を取り戻さなければ

・私のやっと手に入れたしあわせな家庭を壊される訳にはいかない

 

なんてことがたくさん、グルグルと回っていた。

それでまあ

「こんなことを思い出さないくらいこの先幸せになれればオールオッケイ」

と夫に伝え、やり直して行くことになったのだが

 

 

まーーーーーーフラッシュバックの酷いこと。

職場でやられてたので、仕事に送り出す度、帰りが遅い度に不安で気が狂いそうになる。

そのたび喧嘩をし、約束して導入したGPSはアプリごと削除

いつでも開示に応じるといったスマホには堂々とロック、開示拒否

大幅減額するはずのおこずかいも、普通に持っていき、金ない金ないコール

そして言われる

「終わったことなんだから、早く忘れれば?」

 

今だから言おう

 

お前が言うんじゃねえ。

 

 

そんな感じで

 

もうこってり絞られ落とし前をつけて終わったつもりの夫

そして

忘れることも出来ず、夫の言動にさらに傷を増やし続ける私

は、噛み合わない生活を続けていました。

 

こうなってくると悪循環で

私は

 

・夫の言動によって、気持ちが帰ってきた実感が全く持てないこと

・浮気の不安が常に消えないこと

 

それらによってヒステリックになる日々

(今考えても恐ろしい。本当に感情のストッパーが効かなくて、急にアクセルが全開になるイメージで、強烈な感情の波が押し寄せる状態だった。)

 

そんな姿の私に、さらにイライラと鬱陶しさを増す夫。

 

 

本当に嘘みたいな話だと思ったが、この時の私は

洗濯機の使い方がわからなくなって、冷蔵庫の食材をどうやって料理するかが

全くわからなくなっていた。

そしてわからないことにさらにパニックと自己嫌悪に陥り、いつもなら1時間程度でできることも、1日かけないといけない状態だった。

 

そんな中でも頑なにメンクリ等にはかかろうとしなかった。

なぜか。

 

 

いざって時に、通院歴を引き合いに出されて親権が危ぶまれては困る!!

ぶっちゃけ自分でも引くほど打算的で、しかしなかなかクレイジーな人生を生きてきたお陰で、どっかに冷静な部分が残っていたのかもしれない。

 

そんな鬼メンタルなので、上記のようなやばい状態は長く続かず、割りとすぐに復活はした。

そして、落ち込んだり責めたりしても、なにも変わらない!

相手が変わらないなら私が変わるしかない!!

と、持ち前のプラス思考(?)でまずは普通に生活することを目指した。

 

 

ちょっと待てよと思った日

 

まずは普通に生活することに努めた。

朝はお弁当をつくり、仕事へ送り出す。

帰宅に合わせて夕飯を作る。

夜は二人で過ごす時間を取って……

しかし夫はYouTubeに夢中。会話はちらほら程度。

焦る私、拒否する夫。

 

この時の私の心理状態は

粉々に砕け散った夫婦というコップを、必死で拾い集めて、繋げて、水を注いではどこかから水が漏れ、それを探して埋めてみても、またどこかから穴が開いて漏れ……

 

 

それでも自分が一度「やり直す」と言ったことを反故にすることは何故か絶対にしてはいけないと思っていた。

今思えば

 

一度決めたことを完遂できない自分を許せないというちっぽけなプライドであった。

困難から逃げることを、恥だと思っていたのだと思う。

 

 

そんなしんどい生活の中、ふとワイドショーを見ていた。

某議員と、弁護士が不倫し、子供は不倫をした弁護士が連れて行ってしまい、妻はひとりぼっちになってしまった

という、あの話だ。

 

妻に対して

 

どうして不倫された側が、こんな酷い思いをしなきゃいけないんだ!?

 

と、涙が出るほど同情した。

と、同時に

 

 

あれっ、そういや私、不倫されたのになんで私ばっかりこんな頑張ってるんだ???

あっちは何にも約束守らず、普通に生活してるのに

 

 

なんで私は娘の笑顔に応えられないくらい疲弊してまでここにいるんだ?

 

 

 

そこからじっくり考えてみた。

壊れたコップは、もう、修復不可能なんじゃないか?

それより、そこまでして直す価値が、このコップにあるのか?

 

 

たくさんたくさん考えた。

 

そしてある日、夫を誘ってみた。

夫は、寝室に来ることはなかった。

そして喧嘩になって、夫はまた、心底めんどくさいという顔をしていた。

 

 

いつものよくある喧嘩。

いつもなら次の日に、なんとなく無かったことになっているはずだった喧嘩

でも、その時たしかに私の心の何かが、切れた。あるいは空っぽになったのを感じた。

 

 

次の日の朝、寝ぼけて遅めに起きてきた夫を尻目に

娘を抱いて家をでた。

 

 

それはとても突然で、夫には未だにそれを責められるが

人間の限界というものは、心底突然訪れると体感した。

 

 

匙を投げてもいいじゃない

長々お話しした、上記のような事が

私のここ1ヶ月だ。

 

きっと

 

たった1ヶ月でやり直すことを諦めるなんて、忍耐が足りない

まだ子供が小さいのに、不倫くらいで離婚なんて

 

 

自分でもそう思う部分は多少なりともある。

ただ、私にとってあの1ヶ月は本当に

 

葛藤と希望と絶望がごちゃまぜになった、とても長い1ヶ月だった。

 

それは、夫への愛情に折り合いをつける1ヶ月

どうしようもない事を投げ出す自分を認める1ヶ月

本当に逃げるしか選択はないのかを考え抜いた1ヶ月だった。

 

 

 

そして本当に感謝しているのは

 

投げ出す事を肯定してくれた人たちが

自分の選択を後押しし、支えてくれた人たちが

暖かい言葉で私が許せない私を、私の代わりに許してくれた人たちがいたことが

何より、私に自信と行動力をくれたことだ。

 

 

顔も名前も知らない、言葉をかけたってなんの得にもならない私に、思いを、経験を、情報を届けてくれた人たち。

全員に、握手をして、お礼をして、一緒にお茶したい気持ちでいっぱいだ。

 

これからは、醜くもがくことも多いかもしれないけれど

胸を張って、背筋を伸ばして、幸せだと言えるように生きていきます。

また、自分も誰かの勇気や支えになれたらいいなと思う。

世の中、捨てたもんじゃないね。

本当に、本当にありがとうございます。