モヤモヤ解体新書

家を飛び出し、仕事に復帰し

気がつけば1ヶ月が経った。

あの発覚から過ごした悪夢の1ヶ月と本当に同じ期間なのか?と驚愕するほどあっという間だった。

気持ちはとても楽で、娘との生活は大変ながらも落ち着いていた。

でもどうも、ぽっかり穴があるような、モヤモヤする感じがずっとある。

感情というものが、こんなにも複雑なものなのかと思う。

自分でも全く整理がついていないので、少しだけ考えてみようと思う。

 

 

整理しよう。

 

私はいつも考えが 纏まらない時は、おもむくままに感じていること、考えていることを書き出し、そこから関連していることを繋げていくという作業をよくする。

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自分の中から出てくるものを、何となく書いては繋げ、書いて繋げていく。

(字がとても汚いので恥ずかしいです。)

 

そうして整理していくと、分かってきたことがある。

そして、初めに結論を言うと

『私は未練タラタラである』

ということだ。

さらに言うと、その未練タラタラな自分に自分自身が苦しめられてるということだ。

 

 

ともかく、整理の中で出てきた要素を考えていこう。

 

 

自責の念

これは、割と自覚出来ている部分だった。

自分の行動は本当に正しかったのか。

ここでいう正しいというのは、私にとってという事と、娘にとってという事だ。

私が本当に限界で、今は本当に楽になって、笑顔になって、周りからも「離れて正解だ」と言われることも多い。

 

でも、娘にとってはどうだろう。

父親のいなくなる娘は、私をどう思うだろう。

1度の、しかも娘の幼い頃の不倫で離婚を決めた私を、耐え症のない奴だと思うだろうか。

現実、そう考える時点で、私はそうして自分を責めているのだと思う。

自分に出来ることは無かったのか、どうにか相手を変えることは出来なかったのか。

これはもう、どうしようもない性というか

職業病というか

答えの出ない問題の、答えを探し続けてしまうのだと思う。

答えのない問題なんて、見切りを付けて投げ出せばいいのに、それが出来ないのが、自分で自分の首を締めているのだ。

 

 

 

アイデンティティの消失

なにせ私は夫に心底惚れていて、馬鹿な女の私は夫の好きな服を着て、夫の好きなメイクをして、夫の好きな髪型髪色にして、夫の好物を作って、夫の帰りを待つような女だった。

自慢などではなく、ただの自嘲だ。

なにせ夫と出会ってから、夫にもっともっと好かれたい一心で、夫に言われたことは何もかもやった。夫が好きな物を、私も好きになった。

逆に言えば、自分が好きなものでも、夫が嫌といえば、すべて捨ててきた。

そんなことをしてきたものだから、ふと1人になった時に、自分の輪郭がぼやけ切ってしまっていて、夫と自分の境目が分からなくなってしまっていたのだ。

 

 

私、何が好きだったけ。

私って、どんな人間だったっけ。

 

 

自分が今までどう考えて、どう感じて、どう生きてきたか、全て忘れてしまった。

夫の趣味嗜好という借り物で出来た自分に、全く自信が持てない。

何故ならば今の私は、夫に褒められるために出来た自分だから。

夫に褒められる必要がなくなったら、私は今、空っぽなのだ。

だからこそ、とても落ち着かなくて焦る。

自分の好きなものや、やりたいことを早く取り戻して、この空っぽな自分をどうにかしなければ。

自信がなくて、ソワソワして、土に埋まっていたくなる。

でもそんなわけにもいかないので、早く自信を取り戻したいと、焦っているのだ。

 

 

救われないままの過去の自分

私はこれが1番、今の自分を苦しめているのだと思った。

前述の通り、私はなんだかんだ頑張っていた。

夫を本当に本当に愛していたし、ずっと愛されたいと願っていた。

でもそれは結局、裏切りという最悪の形で必要なくなってしまった。

 

努力していた日々、夫を愛していた日々が、なんの意味もなかったんだと思ってしまう。

 

だから、過去の自分が宙ぶらりんなのだ。

もう今更、愛されたとしても、なんの意味もないと、今の自分は思っているのに

愛されたかった過去の自分が、完結出来ないままなのだ。

あの、報われなかった日々を、受け入れられていないのだ。

 

 

 

そんなこんなで、私は「未練タラタラ」なのだ。

そうして、最後にもうひとつ、この「未練タラタラの自分」を許せないことも、自分を苦しめているのだと、書いていて気づいた。

なんとか夫を大っ嫌いになって、そんな未練を振り切らなくてはと、自分に強要するから辛いのだ。

 

 

最後に

 

夫を大っ嫌いになろうとしなくていい。

今も全く好きじゃないかと言われると、嘘になる。

でも、それは宙ぶらりんの愛されたかった過去の自分のせいだ。

たとえ違うと言われても、そういうことにして、自分を許そうと思う

 

自分は十分頑張った。

戻ることは絶対にない。一緒にいることは、もう私にはできそうにない。

今のもやもやは、きっとしばらく消えない。

でも、得体の知れないものではないと分かっただけで、気は楽になった。

あとは、馬鹿な自分を受け入れて、娘と自分のことだけ考えよう。

少しずつ、好きなものを見つけて、ややりたいことをして、自分らしさをもう一度取り戻そう。

未練を持っててもいいから、前に進んでいけば、きっと、いつかは幸せだって胸を張って言える時が来るはずだ。

 

狼狽えるな、踏ん張れ自分。